Maker Faire 深圳 2015 に行きました

6月中旬に中国で開催されたMaker Faire 深圳に行きました。丁度社用で上海に滞在中でしたが、個人的に20日と21日の2日間、国内旅行ということで見てきました。

(※記事化するのがだいぶ遅れ、この記事は2016年5月に書いています。)



まだ6月なのに灼熱の暑さ。展示の大半は屋外で大変なのですが、それでも凄い人出でした。


まずは、気になったものを簡単にご紹介。


▼会場の真ん中で行われていたロボット格闘技大会みたいな。観客も大勢いてかなり盛り上がってました。


▼空気圧を利用して、細かいものを掴むための装置。


▼リュック型の、屋外で使える空気清浄機。きれいな風が口元に来るらしい。1000ドルということで、見てる人が「高い!」と言ってました。


▼一見ラジオのように見えますが、空気成分を表示する装置。これも中国ならではのニーズからの発想だろうか。


3Dプリンタを参考にしたっぽい、動かせる迷路ゲーム装置。


▼水槽を洗うロボット。来月キックスターターに出すと言ってました。99ドルとのこと。


▼トランク型になるモビリティ。かなり重かったですが、実際に走ります。


▼こちらもスーツケース型の乗り物。数十分の充電で10km走るとのこと。


▼オムツ用のセンサー。1個30ドルでスマフォと連携させて使用。パッケージもなかなかキレイです。



▼中国唯一の民間宇宙会社。



▼ブロックでプログラミング的なものはいくつかありました。


▼南京の小学校も出展してました。人形を振ると画面のキャラがジャンプします。


▼日本のスケトロニクス、筋電義手は大人気。ここまで完成度が高いモノは他にはあまり見かけなかった。



全体の印象としては、考えたものをプロトタイピングする力、試作力に力強さを感じました。その上でアイデアに本気で取り組み、出展する事で反応を探りながら投資やキックスターターでのバックを呼びかけていて、その野太いエネルギーが印象的でした。この辺、東京のMFとは大分違いますが、Bay Areaで出展していたスタートアップ達とは共通する魂を感じました。欲望のエネルギーとでも言うんでしょうかね、私も大いに刺激を受けました。


あと、会場内では英語が通じるのも意外でした。中国は上海のような大都市でも、ほとんど英語は通じません。でも会場の出展者は大体英語が通じまして、むしろ私が下手なくらい。日本と違い、ブースでは丁寧なPopで説明するより会話メインなので、直接聞かないとなんだか分からないものも多いです。フォーラムの講演も英語でしたし、中国でも、こういうイノベーションの場では英語必須なんだなーと思いました。


今後、深圳Maker Faire がどうなってゆくのか私は分かりませんが、巨大な人口を擁し、かつ香港の隣という好立地。さらに工場群に電気街もあるとなれば、とてつもない可能性があるように思えました。最近元気が無い日本の電機メーカーも、この深圳という都市と上手く付き合って行けたらなー、なんてことも夢想したり。