Maker Faire Tokyo 2012に出展しました

12/1(sat)と12/2(sun)、お台場の科学未来館で開催されたMFT2012にて、ねこ型ロボット「BigCat」を展示しました。ご来場頂いた方、見て頂いた方、ありがとうございました。またTwitterやBlogにて感想や画像をUp頂いた方、感謝致します。






※Blogにつきましては、以下の皆様にご紹介頂きました。ありがとうございます。
(他にもあるかも知れません。漏れていたらすいません。)


atelier 久助
Chishow
DANGEROUS PROTOTYPES
INoX プログラミング道場
Sinack
YATTAR NEWS
蛙の目
ビート再生計画
日々是遊戯、鶏肉三昧也


出展スペースは東工大の時に比べると少々窮屈でしたが、会場も大混雑となり、来場された方も大変だったかと思います。一方、混沌としつつも異様に密度の濃い空間だったという、ポジティブな印象も持ちました。


非常に楽しいイベントでしたが、今回の工作に関して課題と今後に向けた解決策を自分なりにまとめました。


●ハードウェア工作
・トルク計算が不正確。本体が重すぎて、サーボで本体を持ち上げられなかった。ハイトルクサーボで力技で解消しようとしたがダメだった。サーボの負荷で想定外の発熱も起こった。
・サーボへの負荷が大きすぎ、電池があっという間に無くなった。6時間で80本の単三電池を消費した。
・構想当初から出来る限りの軽量化を考えなければいけない。材料や素材もアルミやABSなどに限定されてくる。
・最後まで歩行できない不具合が解決しなかった


→適切な材料選びをする。軽くて頑丈で加工がしやすい素材。
→ロボットの場合、重さを量りながら、常に軽量化を意識して作る。
→勘ではなくちゃんと計算する。Webにはいろいろなノウハウがある。
→早期に完成度の低いプロトタイプを作り、意図した動きが可能かどうか確認する。駄目だったら諦めて次のアイデアに移る。
→アクチュエータに無理な負荷がかからないようにする。半日連続で動作できるのが理想。
→サーボ以外のアクチュエータ探し。


●造型工作
ジェッソ塗装の筆跡が残ってしまった(時間切れ)。効果的でムラの無いヤスリがけが必要。


→塗装には想像の3倍の時間がかかる。マスキング、下地づくり、平滑化(ヤスリがけ)、乾燥など。塗装の為の作業期間を確保する。


●スケジュール
・本来は電子工作コンテストにも出したかったが出せなかった。ハード面での問題により、大分遅延した。


→なるべく早く構想をまとめて、半年前位から工作に着手する。
→早期のプロトタイピングで検証する。


●展示
・混雑が凄いので、通りすがりの人にも一瞬で伝わるインパクトが必要だった。展示も工作も、なんとなく地味だった。


→自分の意図を伝える為の、動きや造型、展示の分かりやすさが必要。それが印象の強さに繋がる。


今回良かった点も列挙。
●「気持ち悪い」「かわいい」などの反応が得られた。見た人の感情に訴えることができた。
●金属の質感が表現できた。十分ではないが、スタイロを金属ぽく見せることができた。
●ネジとナットを金属補修用パテで補強したら、緩まなくなった。
●展示時間中は動作させ続けたが、故障はしなかった。
●工作の過程で以下のノウハウ、教訓が得られた。

・サーボのトルク計算。
・ロボットは軽量化が重要。
スタイロフォームによる造型工作と塗装。
・フルカラーLEDによる表現。


ということで、得られたことを今後の工作に活かしたいと思います。ねこ型ロボットはこれで一区切りにして、新しいことに挑戦してゆくつもりです。また展示する機会があれば、是非見て頂ければ幸いです。