香味焙煎ランプ

「香味焙煎ランプ」というものを作ってみました。
香味焙煎はインスタントコーヒーで、青いビンが特徴です。この特徴的なビンを使って工作をしてみることに。アイデアは単純で、中にLEDを入れて光らせるというもの。


しかし単にLEDを光らすだけでは面白くありません。半透明の樹脂を流し込み、その中でLEDを光らせることで、この青いビン全体を均一に光らせたいと思ったのです。


▼樹脂は東急ハンズに売っていた、GM-9050というエポキシ樹脂にしました。実は樹脂を使うのはこれが生まれて初めてです。


▼この通り綺麗な透明。


▼透明な状態で硬化させても光が均一にならないので、まずは光拡散剤(R-Z1 乳白色)を適量混ぜます。


▼次にビンの色に合せて着色剤(エポキシ樹脂用着色剤 R-15、R-80)を混ぜ、着色します。あまり濃くすると光が弱くなるので注意。私はちょっと混ぜすぎたかも。


▼硬化剤を混ぜた後、ビンに流し込みます。硬化剤を混ぜるのは、光拡散材や顔料を混ぜる前でもOK。で、このまま常温で4〜5日かけて硬化させます。より高温環境下ですと急速に硬化しますが、とんでもなく発熱するとのこと。高温でビンが割れる可能性もあるので、常温で硬化させます。


▼硬化させている間に電子工作をします。スイッチ無しで、ビンをひっくり返すと点灯するようにしたかったので、転倒スイッチを使用します。


▼LEDと転倒スイッチ、ボタン電池電解コンデンサを繋いだ状態。


※使用パーツ
LED:高輝度白色LED 8mm 定格3V 20mA (うろ覚え)
ボタン電池:CR2032 3V 2個並列使用
電解コンデンサ:1000μF


電解コンデンサチャタリング防止に入れました。転倒スイッチは仕組みが単純で使いやすいですが、そのままだと安定せず、動かしたときにLEDが点滅してしまいます。緩衝のため電解コンデンサを入れると、OFF時もゆっくり消えていい感じです。


▼エポキシが硬化したら、LEDを挿し込む穴を作ります。電動ドリルだと簡単です。



▼LEDを光らせたところ。LEDや転倒スイッチはホットボンドで固定しました。


▼ということで完成です。



▼ちょっと拘って撮影した写真。コーヒーカップを横に置いたり。



※ちなみに点灯状態のビンの上の縁が変な感じになってます。実は撮影時、20cmくらいの高さから落としてしまい、ビンの縁が欠けてしまったのです・・・。おそらく中身がコーヒーだったらなんともなかったと思うのですが、樹脂が充填されていてかなりの自重だったのも原因かと。


ということでまずは1つのアイデアを形にしてみました。ビンをLEDでアンビエントに光らせることは成功したので、さらに発展させた工作をしてみたいと思っています。