ウィーンへ行ってみた

盆休みにウィーンへ1週間ほど行ってきました。目的はクリムトの絵を見るためです。現地では美術館巡りをずっとしておりまして、ウィーンで見れるクリムト作品はほぼ見れたと思います。

高校生の頃はクリムトの絵が大好きで、画集なんかも買ってたりしました。大学を出てからはクリムトを含め巨匠の美術作品を見直すことも殆どありませんでしたが、ここ最近自分で色々作るようになり、改めて偉大な美術・工芸作品に注目していました。しかし、写真で見てるだけじゃやっぱり分からない。ということで、本物を見にウィーンまで出かけた次第です。

クリムト作品の感想はとても書ききれないのですが、当たり前ですが画集と実物では全然違いました。筆遣いや金色の発色、テクスチャ、額縁の形状など、至近距離で見ると「ここってこうなってたのか」という驚きがあります。中でも「接吻」は神々しいレベル。美術について知らない人も、実物を見ればこの作品の美しさを体感できるでしょう。

※撮影OKの美術館は多かったのですが、「接吻」の所は撮影不可だったので写真はありません。



クリムト以外ですと、やはりウィーンの画家、エゴン・シーレの作品も良かった。画集で見ると少々冷たい感じの絵が多いのですが、実物を見ると筆遣いに躍動感があり、印象が全然違います。


他、ウィーンの主要美術館には教科書に載ってるような巨匠たちの名画が多数あり、なんだか麻痺してきました。ちなみにクリムト、シーレ以外の実物を見てのお気に入りの画家は、Max Kurzweil、Franz Matsch、Anton Romako、Franz Eybl、Dan Hauser、Friedrich von Amerlingなど。



最終日にアルベルティーナという元王宮の美術館で偶然見たGOTTFRIED HELNWEINの回顧展もとても良かったです。刺々しい内容だけど、高レベルの表現で圧倒される感じ。


美術館以外に、博物館や観光名所の宮殿もいくつか訪れました。王宮関係の博物館は特に凄い。ハプスブルグ家の本拠地(東欧の中心)だけあって、皇族の方々が使われた部屋、家具、食器、衣類、宝石、ほか蒐集された様々な物で展示は凄いことに。正直、凄すぎて訳が分からなくなりました。



それにしても8月のウィーン、かなり暑かったです。湿度が低いので汗はあまりかきませんが、日差しは強いのでサングラスは必須。人々はイスラエル人よりも温和な感じ。
観光という点では、1周数キロの小さい市街に高密度で素晴らしいものが詰まっており、短期滞在でも長期滞在でも楽しめる街だと思いました。とはいえ、美術館を巡るだけでも最低1週間は滞在したいですね。規模が大きい美術館や宮殿はそれだけで1日かかりますし。なお、美術だけでなく音楽でも非常に有名な街ですが、そちらは私はサッパリなので、今回は見ておりません。またいずれ。





以下、撮影した写真をいくつかご紹介。


















ねこ型名刺ケース

先月、3D CADと3Dプリンタの簡単な講習を受け、オリジナルの名刺ケースを作ってみました。猫型の名刺ケースです。






CADソフトは無料のAutodesk 123D Design。3D CADはもちろん、2Dの図面も描いたことありませんでしたが、スケッチ機能とプリミティブの組み合わせで4時間くらいで製図はできました。123D Designが機能が絞られていて、初心者に使いやすいのも良かったです。


出力はインターカルチャーさんが講習費用で廉価で行ってくれました。粉末成型で、素材はナイロンとのこと。

出力を含めると、私の設計に2点ほど失敗が。引き出しの周囲のクリアランス(隙間)を取りすぎたのと、文字部分が細かすぎて形状として反映しきれませんでした。最適なクリアランスは出力方式によっても変わるので、後加工することも含め、経験が必要ですね。


ともあれ作図〜出力まで体験できたので、次回は私の工作に活かせるものを作りたいと思います。

イスラエルに行ってみた

ちょっと前の話になりますが、4〜5月のGWに一人でイスラエルへ旅行してきました。
イスラエルは古代より壮絶な歴史を経て、現在でも紛争・緊張の続く場所です。一方でKinect3Dプリンタなど、最新ITテクノロジーの拠点でもあります。一体どのような国なのか、一度見てみたいと思ったのが旅行のきっかけです。
現地には一週間ほどの滞在でしたが、テルアビブ、エルサレム死海のほか博物館や美術館を見て回りました。


短い時間でろくにコミュニケーションもできませんでしたが、私なりにいくつか気付いた事があります。


・多様性
行く前はユダヤ教徒の国なので画一的な社会かと思っていました。しかし実際は真逆で、カオスな位に多様でした。ヨーロッパ、西アジア、アフリカ、アラブ、いろんな文化が混在しており、街ゆく人の風貌や建築にそれらは現れています。
テルアビブのセントラルバスステーションの周囲は黒人街でしたし、伝統的なユダヤ教徒のファッションの人々がいる一方、夕方のビーチにはゲイカップルがいっぱい。凄い。


・自信
人々が自信満々。文句も大声、時には罵声で堂々と言います。一方で普通に親切な人もいます。


・安全
安全にコストを惜しまない社会。至る所でセキュリティチェックがあります。駅やショッピングモール、博物館など、金属探知機、所持品検査はどこでも行われます。場合によってはX線スキャンまで。国内の移動手段はバスですが、武装した兵士が5〜6人同乗します(兵士と言っても高校生くらいの子供です)。特に空港では私、スーツケースを3回もスキャンされ、中も開けさせられて硝煙反応などをチェックされました。


こういった多様性、自信、そして安全へのニーズがイノベーションに直結しているように思いました。


イスラエルと日本と比べてもしょうがないのですが、私自身が今回の旅行から学んだこととして、以下のことに留意してゆこうと思います。
・自信を持つ
・自分の良い所を伸ばす
・常識は無視する
・語学力は必要
全く普通のことばかりですが、それすらできていなかったわけです。それが分かっただけでも、収穫はあったかなと。


以下は写真の一部です。600枚位撮影したのですが、載せきれないのでダイジェストということで。






















水がジュースになる?コップ

konashiを使って、水がジュースになる?コップを作ってみました。iPadで好きな果物を選ぶと、コップがその果物のイメージカラーになり、ただの水がジュースになる!・・わけではないが、なんとなくジュースを飲んでいるような気分を味わえます。たぶん。


You select your favorite fruit by iPad, and then the glass color changes the fruit color. So mere water become juice!? Unfortunately not. But probably you'll feel like drink a fruit juice. This work used konashi that is a physical computing toolkit for iOS by YUKAI Engineering Inc.




konashiを使うと、こんな感じに思いついたiPad/iPhone絡みのアイデアを簡単に具体化できちゃいます。しかもBLEで。アイデアの可視化・展開・検証にぴったりのツールだと思います。


▼LEDで着色するための工作。アクリルの円筒容器に、光拡散剤を混ぜたエポキシ樹脂が充填されてます。ちなみにBigCat制作時の余りモノです。で、底面に浅い穴を開け、そこにフルカラーLEDを接着しました。

konashiを使ってみた

ユカイ工学さんが開発したiOS向けフィジカルコンピューティングツールkonashi。購入したので早速Getting Startedを試したのですが、書いてある通り実行しただけで、あっさりLチカできちゃいました。すごい。


▼続いてフルカラーLEDを試してみましたが、これも全く問題無し。pwmLedDriveなんていうメソッドまで用意されてます。1点、konashiはピン出力が3Vなので、Arduino等の5Vの場合と使用する抵抗が違ってきます。


▼次にサーボモータの回転角をスライダで制御。とりあえずpwmPeriodを20ms(20000)、pwmDutyを1.5ms(1500)を中心に適当な幅にして動かしています。しかしサーボの動作範囲が100度くらいしか出てないので、値か何かがまずいのかも。こういった所は、今後サンプルコードが充実してくれば分かってくるかなと。


ということで、端末とセンサーやアクチュエータがあっさりBLEで繋がったのにびっくりです。Arduino並にシンプルに使えるツールですね。konashiがこれだけ簡単に使えてしまうと、無料とはいえAndroid ADKを使うのは結構辛いかも。ともあれ今後もkonashiは要注目です。

ねこ型ロボット「BigCat」

ねこ型ロボット「BigCat」を昨年12月のMaker Faire Tokyo 2012で展示・実演しましたが、作品の外観が分かるちゃんとした写真を載せてなかったので記事にしました。

以下の写真はMFTの1週間後位に、早朝に近所の公園に持って行って撮影しました。屋外だとBigCatの形状・質感が周囲から浮き、違和感が強調されていい感じです。ちなみに制作過程の写真はこちら



large size (1200x800)



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ナムリスカメラ

「ナムリスカメラ」なるものを制作しました。ナムリスとは漫画版「風の谷のナウシカ」に登場する土鬼の神聖皇帝で、頭の後ろにも眼があり死角がありません。それをヒントに作ったのがこの工作です。


ヘルメットにサーボ2個で2軸に動くようにしたデジカメを取り付け、シャッターボタンを押すためのソレノイドも設置。


制御はコントローラのジョイスティックとボタンで行えるので、自分の視界と関係無く写真を撮れます。


材料はArduino UNO、ヘルメット、デジカメ、ソレノイド、トランジスタアレー、サーボ。


Namuris Camera
Namuris, who is the character of Nausicaa comic version, has eyes on back of his head. So he is no blind spot. This electronic work used that as a reference.
I attached the digital camera biaxial moving by two servos to the helmet. The shutter can be clicked by the solenoid. The servos and solenoid can be controlled by the control box with joy-stick and buttons.
Regardless of your view, you can take a photo any scene.

Material:Arduino UNO, helmet, digital camera, solenoid, transistor array, servo.


▼以下、制作過程を写真でご紹介(Making process)。